イベントレポート2nd BRADLEY SERIES 九州大会
ブラッドレーシリーズ九州ラウンド待望の第2回
ランドクルーザーをメインとした最高峰トライアルイベントのひとつ「BRADLEY CUP(ブラッドレーカップ)」を目指す格好で、九州を舞台とする「ブラッドレーシリーズ九州ラウンド」の第2回目が2022年5月15日(日)に開催された。エントリーは全29台だ。
なお、2021年の第1回開催が好評となり、今回の第2回に継続できたという嬉しい話題でもある。
会場は第1回と同じく熊本県阿蘇市の「J club 波野高原キャンプ&オフロード場」。都会の喧噪を離れてゆったりと過ごせる立地であり、オフロード走行へ集中するのに絶好の立地でもある。なお、天然記念物が多く生息する「阿蘇くじゅう国立公園」からほど近い。
このブラッドレーシリーズにエントリー可能な車両は、トヨタ・ジープ、ランドクルーザーシリーズ(プラドを含む)、そしてFJクルーザーの3種類。基本的には「BRADLEY CUP」と共通したルールが適用されている点も第1回と同様だ。
単に競うだけではないという点も「BRADLEY CUP」に準じている。イベント名には「TRAINING MEETING」の文言が添えられており、オフロード走行技術やルール・マナーのトレーニングである点も目的のひとつ。
そして、競技の前後にはオーナー同士で情報交換もする。つまるところ同好の交流場としての側面もある。
本格オフロードマシンが続々とトライアルを突破
競技内容はトライアルの形式だ。
基本的には、あらかじめ設定された悪路のコースを走破するタイムを競うものだが、コースにはマーカーが敷かれており、参加者はこれらを決められた順に通過しなければならない。また、コースにはポールやテープが設けられており、これらに触れたり、バックする、スタックして5秒以上停止するなどしてしまうと減点だ。
つまり、減点を避けつつ、制限時間内にゴールすることが目標となる。的確な走行ルートを見極めるための知識。思うままにクルマを操る技術。この両方が求められる競技なのである。
なお、参加者にはコース突入前に2つの選択肢が与えられる。ひとつは減点を避けやすく比較的安全に走行できる「通常コース」。もうひとつは上級者向けの「ヘビーコース」。初心者は無理せず通常コースに挑戦できるためビギナーにも取っ付きやすい仕組みだ。
当日の天候についても不思議と第1回を踏襲してか、雨天翌日の路面コンディションだった。会場は阿蘇山のふもとにあり、路面は「阿蘇の黒土」と呼ばれる独特な土壌。オフロードトライアルとしては難しい部類に入るはずだが、こうしたコンディションをむしろ楽しいと感じる層が参加者の大多数を占める。
上位陣は全国有数の高水準
ひととおりの競技が無事に終わり、イベントのフィニッシュを飾るのは表彰式。今回も好成績が頻出し、九州エリアのレベルの高さを感じさせる大会だった。
トップ順位を飾った坂口選手はBRADLEY CUP出場経験がある猛者のひとり。各セクションでの減点がとりわけ低く、愛車を使いこなせていた点が勝利の要因になったのだろう。
なお、今年はBRADLEY 40周年の節目ということもあり、ユーザーの撮影会も行った。
第3回大会は2022年9月25日(日)を予定しているとのこと。