レースレポート25th BRADLEY CUP CHALLENGE
2023 LANDCRUISER TRAINING MEETING
25回目を数える伝統のトライアルに71台が挑戦!
3月19日(日)、25回目を数えるトライアルイベント「BRADLEY CUP(ブラッドレー・カップ)」が開催された。4x4エンジニアリングサービスのホイールブランド「BRADLEY」の名を冠したトライアル競技であり、会場は「ランクル愛好家の聖地」とも称される「さなげアドベンチャーフィールド(愛知県豊田市)」だ。
イベントの正式名称は「ブラッドレー・カップ・チャレンジ」で副題が「ランドクルーザー・トレーニング・ミーティング」。その名が示すとおりランドクルーザーおよびプラドが中心の催しで、他にはFJクルーザー、トヨタ・ジープが参加できる。
また、単なるトライアル競技ではなく、トレーニングの要素も含んでいることが特徴だ。競技に挑戦することで愛車を知り尽くし、運転技術を高め知識を身に付けようというわけだ。
今回の参加人数は71名。1年前の前回は47名だったから、ずいぶん参加者が増えたことになる。今回が初参加というニューカマーが10名ほどおり、久々に競技へ参加するという復帰組も多かったらしい。四駆業界の盛り上がりが感じられるエピソードである。
挑戦者のなかでもとりわけ注目を集めていたのはランクル300。登場間もない新型車だけに、頻繁に会場の話題に上っていた様子だった。
四駆ならではの走破性を競うトライアル競技
簡単に競技の内容を紹介しよう。ブラッドレーカップは全4コースに1台ずつ挑戦した成績の合計で競う。「ロック」「モーグル」「林間」「林間&ロック」の4コースだ。
各コースを予め決められたルートに従ってクルマを走行させて、制限時間内の走破を目指すわけだが、このルートに舗装路はない。「ロック」なら岩が積み重なったコースだし、「モーグル」は凸凹ばかり。「林間」は林道だが実は凹凸がえげつない。ただアクセルを踏んでいるだけでは到底クリアできない
コースにはポールやテープが設えられており、うっかり触れてしまうと減点となる。バックしても減点、5秒以上停止しても減点。理想のラインをスッと通ることが理想だが、これが難しい。制限時間内にコースを走破するためには、クルマのパーツ性能のみならず精緻な運転技術が求められる。
競技に駆け引きを生んでいるのは「ミディアム加点」と「ヘビー加点」の存在。コースには選択肢があり「ミディアム」や「ヘビー」が設定されたルートを辿ってクリアできれば追加点が得られる。ただし、通常よりも高難易度。腕に自信があれば挑戦して、上手くいけばライバルに差をつけられるというわけだ。
強靭なBRADLEYホイールが大活躍
選手たちの愛車が装着しているホイールに注目すると、BRADLEYシリーズの愛用者が増えた印象だ。
大会名にもなっているBRADLEYシリーズ最大の魅力は高剛性。
過酷なトライアル競技に挑戦するには、マシンセッティングも重要な準備である。そのうち、ホイールに求められる能力は、何といっても強靭であること。そんななか、トライアル競技に挑戦する趣味人たちの多くがBRADLEYホイールを選択しているという事実は、BRADLEYの卓越した強靭性を証明していると言っても過言ではないだろう。
シンプルで美しいデザインもまた泥に映える。
定番的な「ブラッドレーV」の装着率が高いことは頷けるが、シリーズ最高峰の鍛造モデル「BRADLEY FORGED 匠」を装着した挑戦者も3台確認できた。これには大会スポンサーである4x4エンジニアリングサービスのスタッフもニッコリだ。
優勝者にはBRADLEY Vホイール1セットを進呈
楽しく過酷な1日は無事に終わり、最後は表彰式だ。
第25回ブラッドレー・カップの優勝者はゼッケン#54の加藤翔也選手と愛車のS-PZJ70改。
加藤選手は他より減点が少なく、また、ミディアム&ヘビーコースに挑戦してことごとくクリアしている。高度な運転技術と丁寧な操作が優勝につながったというわけだ。なお、前回大会で同選手は総合7位、前々回大会では総合15位だった点を見るに、着実に順位を上げて今回の優勝を勝ち取った結果である。果敢な挑戦と見事な成績に、会場は大きな拍手で称賛した。
優勝者である加藤選手には、大会スポンサーの4x4エンジニアリングサービスより、賞品としてBRADLEY Vホイール1セットが贈られた。