レースレポート24th BRADLEY CUP CHALLENGE
2022 LANDCRUISER TRAINING MEETING
歴史と伝統のトライアルに、全国から47名のランクル乗りが挑んだ
東海屈指のオフロードコース、さなげアドベンチャーフィールド(SAF)を舞台に、去る3月20日(日)、24回目となる「BRADLEY杯」(ランドクルーザートレーニングミーティング)が開催された。
ランドクルーザー、ランドクルーザー・プラドを対象としたこのトライアルに、全国各地から47名のランクル乗りが集結。はるばる九州や北海道から駆けつけたドライバーもいて、この大会の歴史の長さ、そして知名度の高さがうかがえた。
林道や急坂、モーグル、ロックなど、さまざまなシチュエーションのコースを持つSAFに、今回は4つのセクションが設けられていた。いずれもクルマの状況を的確に判断しつつ、ダイナミックかつ繊細な操作が要求されるセクションとなっていて、参加者は自慢の愛車で各セクションに果敢にアタックしていた。
好天なれどぬかるみの多いコースコンディション
この日は朝から好天に恵まれたものの、前々日に降った雨が各所に水たまりを残すなど、決して簡単とは言えないコースコンディションだった。
トライアルという競技は減点法で、コースを区切るポールやテープとの接触や後進、5秒以上の停止などで減点される。コースの通過時間も設定されていて、時間内に通過できないと50点減点となる。4つのセクションで減点が最も少なかったドライバーが勝者となるのだ。
第1セクションはV字谷と岩石直登路を組み合わせたセクションだ。ゴールへと向かう岩の急坂を、ごう音を響かせながら駆け上るランクルの雄姿は圧巻のひと言だ。
そして第2セクションはSAF名物の岩石走路だ。巨大な岩を乗り越えるためには4つの車輪の位置とサスペンションの動きを的確に認識しなければならない。
第3セクションはモーグルで、走行ラインの選択が勝負のキモだ。モーグルの進入や大穴を通過するポイントではフロントを大きく跳ね上げながら駆け抜けるクルマもいて、観客からどよめきが湧き上がる。
第4セクションはやはりSAF名物の胸突八丁と直登路の組合せとなる。
激戦の一日を無事に終えて、笑顔のトロフィー
総合優勝は、巧みなハンドルさばきと的確なアクセル操作で3か所のセクションをクリーンで決めた40乗りの#40西岡知朗選手(BJ41V・ランクル友の会)。
2位は#14浜地翔大選手(さなげ組)で、クルマは80(S-HDJ81V)。クリーンは2箇所だった。クリーン数が1の#4山口飛竜選手(FUNDUCE custom's)は70(GRJ76)で3位に入った。
優勝した西岡選手にはBRADLEY杯名物の寺田親分手作りのトロフィーと、鍛造ホイールBRADLEY FORGED 匠が贈られた。